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この記事ではホームページ内の特定のページに自社で更新できる更新システムを導入し、業務効率の向上に繋がる運用方法をご紹介します。
この記事の目次
更新システムとは?
通常ホームページはhtmlやcssというマークアップ言語やスタイルシート言語で構成されています。
この時点で「???」と思われる方も多いかと思いますが、それが普通です。
htmlやcssを理解するには時間がかかります。
でも安心してください、更新システムはそういった専門的な知識がない方でもホームページを簡単に更新できるようにするための仕組みです。
この記事を読み、更新システムの有効な活用方法を知っていただければと思います。
更新システムを導入するメリット・デメリット
更新システムを導入する主なメリットとして下記のような点があります。
メリット
- 都度制作会社に作業を依頼する必要がないので、運用コストを削減できる
- タイムリーに伝えたい情報をホームページに掲載できる
- インターネットに接続できればどこからでも更新・編集できる
※3つ目は導入されるお客様のセキュリティ規定により更新環境が定められていることがあります。
メリットだけでなくデメリットも紹介しますね。
デメリット
- ホームページ制作の際、初期の構築費用が高くなる
- サーバーの仕様変更やプログラムのセキュリティアップデートが発生した際、システムのメンテナンスが必要になる
※システムのメンテナンスについて詳しくは記事内の[更新システムを導入する上で知っていていただきたいこと]を御覧ください)
更新システムを導入することで何ができるのか?
では具体的にどのようなケースで更新システムが活用されているか紹介します。
新着情報更新システム
弊社にホームページ制作をご依頼いただくお客様の約半分が導入される更新システムです。新着情報更新システムを導入することで、その時々に伝えたい情報を発信できるようになります。
Amebaブログやlivedoorブログ等を利用されたことのある方はイメージしやすいかと思いますが、新着情報更新システムはそれらのブログサービスと同じように文字に装飾を付けたりリンクを貼ったり、画像を掲載するなどして訴求力のある記事を投稿することが可能です。
導入のメリット1
例えば新商品のお知らせやイベント情報、休業に関するご案内など、タイムリーに伝えたい情報があっても更新システムが搭載されていないホームページでは、それを伝えることができません。
新着情報更新システムを導入することで、ユーザーに対して素早く情報を発信することができます。それにより更に充実したコミュニケーションを図ることが可能になります。
導入のメリット2
新着情報更新システムはスタッフブログやコラムとして、店舗の雰囲気や企業からのお役立ち情報等を伝えるためのツールとして活用することもできます。
ユーザーの問題を解決するような有益な記事を定期的に投稿できれば、Google等検索エンジンからのサイトへの評価も高まり表示順位の向上が期待できますし、投稿した記事に含まれるキーワードが検索にヒットし、そこからホームページへの流入に繋がることもあります。
実績紹介更新システム
実績紹介は主に制作や施工、製造や研究開発等の事業を紹介するホームページに導入されるケースが多いシステムです。
新着情報更新システムはフリーの入力項目から自由に記事を投稿できるものですが、実績紹介更新システムは、特定のコンテンツ更新に特化したシステムになりますので、ホームページ上に掲載する内容に応じて、システム管理画面の入力フォーマットを設計します。
システム管理画面をフォーマット化することで更新効率が上がり、更新作業を行う担当者が代わっても共通のルールで情報を発信することができます。
導入のメリット1
実績紹介ページはアクセスが多く集まるページですし、企業としても自社のサービスや製品などの商材をアピールできる非常に重要なコンテンツです。
事業を行っていれば定期的に増えてく実績をなるべく早くサイトに掲載できれば、企業の実績をアピールできビジネスチャンスの増加に繋がります。
導入のメリット2
実績紹介更新システムも新着情報更新システム同様、実績(システムから生成されるページ)が増えることで、それに含まれるキーワードが検索にヒットし、そこからの流入も期待できます。
物件情報管理システム
物件管理システムは不動産物件を紹介するサイトに搭載する更新システムです。
物件情報は戸建てやマンション、土地などそれぞれに掲載する内容が変わります。また、賃貸物件や売買物件でも打ち出し方が変わりますので、実績紹介更新システム同様、ホームページの制作をご依頼いただく際はお客様のご要望に応じて設計していきます。
導入のメリット1
多くの不動産会社さんではSUUMOやアットホームなど不動産物件の検索サイト(不動産系ポータルサイト)に物件情報を掲載されているかと思います。そのような検索サイト(不動産系ポータルサイト)は集客力がありますが、掲載のための費用や成約時のマージンなど、常に運用コストかかってしまいます。
切り離せないサービスかと思いますが、自社のホームページ内に物件情報管理システムを搭載することで、直接のお問い合わせ獲得に繋がりますので運用コストの掛かる検索サイト(不動産系ポータルサイト)を利用されている方は一度検討してみる価値があるかと思いますよ。
導入のメリット2
最近ではインターネット上で内見ができるTHETA 360.bizなどの外部サービスが増えています。このような外部サービスを活用し、物件管理システムと紐付けることで、ホームページ上に内見機能をもたせることができ、その結果より詳しい物件情報をオンラインでユーザーに伝えられます。
更新システムを導入運用しているサイト
FRAGIS様(株式会社フェイス様)
仙台と東京の青山を拠点にリフォームやリノベーション、インテリアコーディネートに関するサービスを提供されているFRAGIS様のホームページです。
施工・納品事例ページを掲載のため更新システムが導入されています。
画像引用元・URL:FRAGIS
こちらのホームページでは事例ごとにカテゴリーを設定し、ユーザーが目的の施工を探しやすくしています。更にカテゴリーは管理者様側で編集できるので、自由に追加することも可能。
参考例 一般財団法人 東北電気保安協会様
東北と新潟の7県で電気設備に関する保安業務や調査業務、広報業務を行われている東北電気保安協会様のホームページです。
定期的に実施される講習会情報を管理するための更新システムが導入されています。
画像引用元・URL:一般財団法人 東北電気保安協会
こちらは電気設備に関する講習会情報を管理するシステムです。
講習会情報の更新だけでなく、参加申込みを受け付けるメールフォームとも連携しています。
機能は申し込みを受け付けた際、自動的に参加可能な定員数が減る仕組みになっています。
リアルタイムで自動的に情報が更新されるので、利用者と管理者両方にとって利便性の高いシステムかと思います。
参考例 ジェイアールバス東北株式会社様
東北・新潟エリアと首都圏を結ぶ高速バスを運行されるジェイアールバス東北様のホームページです。
高速バスの路線情報を管理するための更新システムが導入されています。
画像引用元・URL:ジェイアールバス東北
ユーザーがバスでの移動手段を検討する際、運行路線の探しやすさが非常に重要なポイントになります。こちらのホームページではユーザーが乗車地と降車地を選択して対象のバス情報を素早く表示させられる検索機能が搭載されています。
更に帰りのバス情報もボタン一つで復路が表示できるような仕組みにしています。
更新システムを導入する上で知っていていただきたいこと
ここまで複数のサイトを例に更新システムの色々な活用方法を紹介してきましたが、更新システムを導入する上でサーバーとの関係性を理解しておく必要があります。
サーバーと更新システムの関係性
更新システムを導入する前に覚えておいて欲しいことがあります。
それは更新システムを導入した場合は定期的なメンテナンスが必要になるということです。
具体的には更新システムを格納連携するWebサーバーとデータベースでは、定期的に新しいバージョンをリリースしています。
新しいバージョンがリリースされると、サーバー側からバージョンアップを知らせる通知やサーバー管理画面(コントロールパネルや会員ページなど)上にお知らせが掲載されます。
そのような案内が届いた際は運用者側で更新システムのメンテナンスを行う必要があります。
弊社で構築いただいたお客様であれば、もちろん弊社にご連絡いただければ対応いたします。それ以外の方でもそのようなご相談があれば、仕様調査から対応いたしますのでお気軽にご連絡ください。
まとめ
ここまでのご案内で更新システムの活用方法や導入するメリットをご理解いただけたのではないかと思います。
必ずしも更新システムを導入することがお客様にとってメリットになるとは限りませんが、自社でのホームページの更新を検討されている方は一度ご相談いただければと思います。
お客様のご要望とホームページの運用方法を伺った上で、適切なホームページの運用方法をご案内いたします。
一つポイントとして覚えておいていただきたいのが、意外にもホームページ制作と更新システムの開発を同時に行える(厳密にはシステムディレクションできる)制作会社はそれほど多くありません。
例えば参考例でご紹介した東北電気保安協会様やジェイアールバス東北様のような更新システムを開発する場合はお客様のご要望を踏まえつつ、最大限ユーザーが使いやすい更新システムを設計する必要があります。
そのような更新システムの開発には技術力はもちろん、お客様のご要望を漏れなく且つ正しく聞き取るヒアリング力とユーザーの真のニーズを見極める洞察力が、システム開発を成功させる鍵になります。
現在業務効率の改善を検討されている方がいらっしゃいましたら、是非エスエムティへご相談いただければと思います。お客様に最適なシステム開発をご提案いたします。